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南京事件 (岩波新書)
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| ジャンル: | 歴史,日本史,西洋史,世界史
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| 人気ランキング: | 66506 位
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多角的観点から個々の事件を慎重に検証していくしかない
南京事件に関する現在に至るまでの論争には大きく二つあると思う。第一に、事件の性質からか研究者が少ない。第二に研究者は少ないが否定派と肯定派との議論は、なぜか個人のイデオロギーとも絡んで、もはやお互いに異端審判の様相を呈する感であり、著作は多く、両者はややもすると罵倒合戦→絶交という状況に至らざるをえないような状況で、まともな建設的議論は望み難い状況あること(もちろん、真摯に検証に取り組む研究者、著作もある)。
本件は過去の事実の検証という歴史学の側面だけではなく、今なお国際関係上の課題として取り上げられる現代的な問題である(中国は虐殺記念館を世界遺産に申請中と聞く)以上、通常の歴史問題とは異なり、やはり刑事事件の証拠調べに採用される厳格な証明が要請されるべきと考える。
更に歴史学者だけではなく多くの分野の専門家も巻き込んだ多角的な検討も必要であると思う。補給が十分でない戦場という異常状態における人間の心理状況を検討する心理学的観点、また、貴重な敵の軍事機密を握る敵兵(特に将校クラス)を、後方に移送して取り調べることもなく、むざむざ殺してしまうようなことがあるのかという点で軍事学的観点、更に、人権委員会など多数の外国人、ジャーナリストが存在し、当時全世界が注目していた首都南京で、日本軍が組織的殺害等を計画・実行する動機があるのか?あるとすればそれはいかなる動機か?という意味で当時の日本軍首脳の意図の把握という点で政治学的観点、また士官クラスの戦時国際法への理解度という観点、10万人以上殺した場合の死体処理・死体が発するという激しい悪臭の問題はどのように解決・隠ぺいされ得たのか、という意味で医学的観点等・・・
これらを加味した厳格な証明が行われるべきで、そろそろ本件の検討は新たなアプローチから検討すべき段階にきているのではないか。本件を代表する本書籍の感想の場を借りて、小生が抱く南京事件研究への一意見とさせていただく。
少なくとも証言はあるとしても、それも弁証法的な反対尋問に晒されるべきものであろうが、それは今となっては不可能な場合も多いであろう。ただ、少なくとも多角的観点からの検討は怠るべきではない。
それから、以下は中国人とビジネス上の交流を持つもののはしくれの偏見として、一言加えて置きたい。日本には良くも悪くも「詐」の文化がない。中国では孫子が「兵は詭道なり」といっているし、西洋でも「ポーカーフェイス」等とゲーム感覚で「騙し」を楽しむ部分がある。サッカーでもしかりであり、日本選手が最も不得意とする分野であることも多くのスポーツライター等が指摘する通りであろう。そこで、本書でも多く引用される「省史」他、中国共産党のお墨付きをもらった証言をそのまま鵜呑みにするなんてことは、お人好しもいい加減にした方がよい。
日本人当事者の記録の集積、予断の余地なし
日本人当事者の日誌や手記が中心の、客観的で予断も飛躍もなしの良書。
gaoqiaojさん既述の通り資料の大半が「日本人自身による記録」であり、石射猪太郎外務省東亜局長や河辺虎四郎少将や武藤章軍務局長や石原莞爾中将や陸軍省軍務局軍事課長田中新一大佐や下村定大将や国府台陸軍病院附軍医中尉早尾乕雄氏や歩兵第二〇連隊牧原信夫上等兵や歩兵第六五連隊堀越文雄氏や第四次補充員部隊の大寺隆氏や飯沼守参謀長や歩兵第四五連隊前田吉彦少尉や歩兵第六旅団長秋山義兌少将や第一六師団佐々木到一少将や同師団長中島今朝吾中将や同歩兵第二〇連隊増田六助伍長や同歩兵第三三連隊や第一一四師団第六六連隊第一大隊や海軍第一掃海隊や海軍軍医泰山弘道大佐や歩兵第四一連隊第一二中隊(敗残兵掃蕩に関する戦闘詳報)や松井石根大将(陣中日記)や第九師団歩兵第七連隊某兵士や同連隊長伊佐一男大佐や第一三師団支隊長山田栴二少将や同支隊第五中隊長代理角田栄一少尉や同支隊山砲兵第一九連隊第三大隊黒須忠信上等兵や歩兵第六五連隊第八中隊の遠藤高明少尉や同第一大隊荒海清衛上等兵や同第七中隊大寺隆上等兵や陸軍元教育総監真崎甚三郎大将(「軍紀風紀頽廃し…強盗、ごうかん、略奪、聞くに忍びざる…」)や畑俊六教育総監などの日記、戦記、回想録です。どこが「日本側の主張を無視した一方的な主張」か?外国人はロイターのスミス記者やウィルソン医師やラーべ安全区委員長や金陵大スマイス教授やベイツ教授やスティール記者やダーディン記者の手記、シカゴデイリーニューズ(37/12/17、38/2/3-4)NYタイムズ(37/12/18、38/1/9)サウスチャイナモーニングポスト(38/3/16)の報道等々を紹介。
予断を排除した客観的な検証を
著者が、当時の陸軍の内情や各種資料に基づいて南京事件の実情を証明しようとした意図は理解できる。否定派の主張ニ併せ読みどちらがより合理的な根拠に基づいて論証しているかを考える資料を提供している点で、一読に値すると思う。
しかし、事件の有無等は客観的な証拠に基づき、その証拠の信憑性を吟味し、信憑性が充分に担保された証拠から合理的に推論できる範囲でなされなければならない。
著者が指摘する当時の軍部の内情等を否定する積もりはなく、それ自体は充分に考察に値する事であると思う。しかしそれは南京事件が実際に存在したか、という問題とは直接関係のない別の事象であるという事はきちんと認識しなければならないと思う。
本書はそれら別の事象を基礎に事件はあった筈だという一種の予断から出発している感があり、正直、少なからず論理の飛躍を感じてしまう。
根拠とする証拠資料にも否定派が指摘する信憑性の薄さを払拭できていない物が多い気がする。信憑性に疑問が多い証拠をいくら積み重ねたところで証明にはなっていないのである。
南京事件の有無は、単に歴史事実の検証ではなく犯罪事実の立証と同じ側面を持つ事を忘れてはならない。被害者の感情の尊重する事の重要性を否定する気はないが、方や一つ間違えば冤罪を作り出してしまう事になるという危険性を十分認識すべきである。この点に右派と左派と、あるいは親中派と嫌中派の別はない。そしてそれは当時の軍部の無謀さや無策さを論評する事とは全く次元が違う話であることを今一度考えるべきだと思う。
その意味で、予断を排し、証拠の信憑性の吟味を含めた客観的で厳格な検証・討議が展開される事を望む。
中国、韓国の民族意識
日本軍は当時の中国の首都,南京を激戦のすえ攻略したのあれば、入城してからは安泰であったはずだが・・。
相変わらず虚偽の写真が使われていたりしている。
なおこの言葉「中国、韓国では特に民族意識が強くてですね、その認識をどう乗り越えるかに悩まされました」
は笠原氏自身の言葉である・・・。
ちなみに中国ではこの50年でかなりの数の民族が姿を消したので50年前よりは民族意識を全面に出しやすいという。ロシアもだが。
なお南京の死亡者数を十数万としたのでは中国の理解もえられないのでは
サヨクだ何だ言う前に、読め!
日本帝国軍の愚劣さは、二二六事件の義士が証言している通りである。軍は既に腐敗していたのだ!
統制派のリーダーの一人、石原莞爾が引いた下克上の風潮が、軍全体を一層腐敗さしめ、石原が失脚した後も、むしろ一層その悪風は、強まっていった。
その最たるものが、南京大虐殺である!
いまだに小林よしのり、東中野修道、鈴木明を中心に「無かった論」が花盛りであるが、実際はもう決着済みなのである!
「南京大虐殺否定論の13の嘘」とあわせて読むべし!
なかった派は噴飯本書いて、衆愚に媚びるだけで、全く肯定派と議論せず、逃げ回っているらしい。
ちゃんと議論しろ!
岩波書店
南京事件―「虐殺」の構造 (中公新書) 従軍慰安婦 (岩波新書) 南京の日本軍―南京大虐殺とその背景 南京大虐殺否定論13のウソ 南京の真実 (講談社文庫)
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